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モバイル機器を利用するのではなく活用しよう【manual】

Photo by Wilfred Iven

スマートフォンやタブレットデバイスの急速な発展と多様化により、世の中はさまざまなモバイル機器で溢れている。つい最近パソコンとインターネットを当たり前に使う時代になったと思っていたら、今後はモバイル機器が当たり前の時代になっている。その波は企業にも波及し、これまで業務ツールとして主流だったデスクトップパソコンやノートパソコンに加え、モバイル機器も企業活動をするうえで重要なツールになりつつある。

モバイル機器を導入する意味

企業がモバイル機器を導入する目的は、業務の効率化や生産性の向上である。だが、すでにモバイル機器を導入した企業をみてみると、メールやスケジュールを確認したり電子カタログを閲覧したりと、その利用用途は限られているのが現状である。

教育の現場でもICTの活用が活発化しており、タブレットを使用した授業などが多くの学校で行われている。教育機関でのタブレット利用は企業での利用とは異なり、学習ツールや授業、先生の補助ツールとして活用されることが多い。教育の現場でタブレットに求められるのは学習ツールとして柔軟にカスタマイズでき、生徒たちの理解を深めるツールとして、また先生の負担を減らし授業へ集中できる環境を構築することにある。

そもそもモバイル機器とは

携帯し持ち歩ける電子端末のことをモバイル機器(デバイス)という。これまではノートパソコンやPDAなどが主だったが、スマートフォンやタブレットもモバイル機器の仲間である。モバイル機器のカテゴリーは、さらに大きく分けてノートパソコン、スマートフォン、タブレットというカテゴリに分類でき、それぞれはさらに搭載されているプラットフォームで分けられる。

モバイル機器導入の際に検討すべき課題

ここでは、導入の目的やリスク、リスクに対する対策など、組織でモバイル機器を導入する際にまず検討すべき課題を5つ挙げてみたい。

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①モバイル機器の活用方法

モバイル機器には通信チップ、カメラ、GPSなどの機能が搭載されている。最新のモデルではデスクトップパソコン並みの処理能力があるデバイスも登場している。モバイル機器に標準で搭載されている機能だけでも業務利用には十分だが、アプリケーションなどのソフトウェアをインストールして利用することでさらに業務の幅を広げることができる。モバイル機器を最大限活用する方法も考えなければならない。

②盗難・紛失へのリスク

モバイル機器はその名の通りモバイル、持ち運べる機器である。組織の中で運用される(場所に固定された)機器と違い、組織の境界をこえて、さまざまな場所で利用されるモバイル機器は盗難、紛失へ備える必要がある。

③情報漏えいのリスク

モバイル機器を盗難、紛失してしまった場合にその機器に保存されている情報が外部に漏えいしないようにしなければならない。モバイル機器のほとんどは通信チップが搭載されており、使用者が知らないうちに情報が漏れてしまう可能性も考慮しなければならない。

④モバイル機器の運用管理

モバイル機器は時間や場所を選ばずに利用することができるが、それにより組織のデバイスの管理運用上、さまざまな負担が増える事も考えておく必要がある。たとえば、モバイル機器を利用者が持ち帰り、業務時間外に紛失や破損してしまった場合の対応などが考えられる。

⑤モバイル機器のセキュリティ対策

モバイル機器には仕事関係の連絡先や、書類、パスワード情報、メモなどさまざまな情報が保存されている。端末は小型化が進み軽量で持ち運びに便利な一方で、簡単に重要な情報が持ち運びできてしまう。またモバイル機器にもマルウェア、ウイルスなどの脅威が存在しており、デバイスの普及とともにそのリスクも高まっている。モバイルデバイスの保護と適切なセキュリティ対策を考えなければならない。

 

課題を解決するためには

課題の解決にはデバイスの選定の段階から機能や搭載されているプラットフォームの特徴などを理解する必要がある。またデバイス単体だけですべての課題を解決することは難しく、ソリューションやアクセサリ、周辺機器などをうまく組み合わせることで課題の解決へ取り組んでいく際のポイントである。

 

執筆者

嶋田智成(株式会社ブルーエアー)/アプリの開発業務やiPadなどのビジネス導入支援、Webシステム、Webサービスの構築などに携わる。書籍の執筆、専門学校やセミナーの講師、技術コンサルタントとしても活動中。