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【iTeachers TV】Vol.24 「次期学習指導要領で目指す学力と情報リテラシー」(後編)

教育ICTを通じて新しい学びを提案する教育者チーム“iTeachers”のYouTube チャンネル「iTeachers TV」をGMBAでも広く公開していきます。番組では教育ICT の実践に行っている先生や学生、教育関係をゲストスピーカーに招き、その取り組みをプレゼンテーション形式で紹介。教育ICT のTips が学べる「教育ICT なんでも3ミニッツ」もあわせて配信していきます。

VOL.24は、日本デジタル教科書学会 会長の片山 敏郎先生。プレゼンタイトルは『次期学習指導要領で目指す学力と情報リテラシー』(後編­)です。ぜひお楽しみください!

■プレゼン概要
「次期学習指導要領で目指す学力と情報リテラシー」(後編)

前編で述べたように、これからの総合的な学習で求められる力は2つあります。1つは、各教科等単独では取り組むことの難しい現代的な課題。もう1つは、教科横断的な思考力そのために必要なスキルを身につけることです。具体的には、比較や関係付けなどの思考の方法を用いながら、情報を収集したり、整理分析したりする力になります。そして、そのような力を発揮させるために道具として働く力が情報リテラシーです。これらの関係性を意識しながら意図的に指導していくことにより、教科横断的な思考力を高め、そして、現代的な課題の解決に向かう子どもを育成することができるのです。

具体例として、3年総合的な学習「新潟の潟調査隊」の実践を例に説明します。ここでは、現代的な課題を「自然」と設定し、捉えさせたい学習内容の中核を「自然とのよりよいかかわり方」としました。自然とのよりよいかかわり方にむけて、自然に関する知識を構造的に身につけていくことをねらっています。一方で、思考スキルと情報リテラシーを確実に身に付けるために、次のように単元を構成しています。
① 課題設定(体験活動)
課題設定では、3つの潟に実際に出向き、たっぷりと自然に親しむ体験活動を行います。魚を捕ったり、自然散策をするのです。3つの潟にいくことで、それらの潟を比較したり、関係付けたりしながら、共通の課題である、ゴミ問題や外来種問題を見出します。
② 情報の収集(ネット)
次に、見出した課題を解決するために、情報リテラシーを活用します。地元の新聞社のデータベースを用いた調査活動を行うのです。 ここで重要なのは、単にインターネットの調べ活動ではなく、信頼でき、情報を絞り込むことのできるデータベースを活用することです。そうすることで、より確実に必要な情報にたどり着くことができます。
③ 情報の収集(人)
さらに、それぞれの潟を守る活動をしている複数の専門家との出会いの場を設定します。ネットだけの情報収集では足りないところを、実際の人の話で補うわけです。そして、話を関係付けていきます。
④ 整理・分析
その際、付箋紙を用いて、ファシリテーションを行います。そして、得た情報を整理分析して、新たな課題を見出すのです。ここでは、潟は新潟の宝だと気がつき、実際にセイタカアワダチソウ駆除やゴミ拾い活動を行いたいということとなりました。そして、さらなる課題を見出して探求を継続していったのです。
⑤振り返り活動
これらの一連の活動の際、日々、学びをデジタルマインドマップに蓄積しておきます。そうすることで、学んだ知識を構造化してとらえることができるのです。このように、内容面の深まりと、資質・能力である問題解決のための思考スキルや情報リテラシーの両方を目指していくことが大切です。
来年2月4、5日には、新潟大学教育学部附属新潟小学校で、初等教育研究会が行われ、タブレットを用いたり、学習スキルを発揮したりしながら学びを深めていく授業が多数公開されます。また、このような学びの基礎となる、学級力、学習スキル、情報リテラシーのフォーラムや、次期学習指導要領を見据えたシンポジウムも開催されます。すでに、HPで受け付けがスタートしているので、興味ある方は参加してみてはいかがでしょうか。

新潟大学教育学部附属新潟小学校HP
http://www.fuzoku-niigata.jp/


■ ゲストスピーカー

片山 敏郎 先生 (かたやま としろう)
日本デジタル教科書学会 / 会長

いち早くタブレット端末を活用した実践開発に取り組んだこの分野の先駆者である。20­13年からは、新潟大学教育学部附属新潟小学校でiPadを1人1台活用した実践研究­に取り組んでいる。特に、21世紀型の総合的な学習と情報リテラシーの育成について実­践研究を進めている。型に捉われない自由なICT活用のあり方を信条としている。


<教育ICTなんでも3ミニッツ>

『教育現場で使えるiPadアプリ講座』
講師:小池 幸司 先生(教育ICTコンサルタント)


■講師プロフィール

2011年3月、他の学習塾に先駆けてiPad導入を実現。教育現場におけるICTの­導入・活用を推進すべく、講演や執筆活動を通じて自社のiPad導入事例やノウハウを­発信。2013年3月にはiPad×教育をテーマにした初の実践的書籍「iPad教育­活用 7つの秘訣」をプロデュース。iTeachers発起人。


提供:iTeachers