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VAIO PhoneはSIMフリースマートフォンの本命となるか【topics】

ソニーのPCブランドだった「VAIO」を引き継いだVAIO株式会社がスマートフォン分野に進出。日本通信株式会社の協業により誕生した「VAIO Phone」は、ビジネスをはじめ、あらゆるシーンで使えるSIMフリースマートフォンのスタンダードを目指す製品だ。 

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VAIOブランド初のスマートフォンはSIMフリー端末

2015年3月12日、日本通信株式会社とVAIO株式会社は、協業成果のひとつとしてVAIOスマートフォン「VAIO Phone」を発表した。同日開催された新製品発表会では、日本通信株式会社 代表取締役社長 三田聖二氏、VAIO株式会社 代表取締役社長 関取高行氏らが登壇し、VAIO Phoneの基本機能や方向性について解説した。

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日本通信株式会社 代表取締役社長 三田聖二氏(左)とVAIO株式会社 代表取締役社長 関取高行氏。

 

VAIO Phoneは、多機能よりも本質となる機能を重視し、誰もが使い心地のよさを感じられる製品を目指して開発されたという。デザインはビジネス用途にもフィットする黒を基調としたシンプルな造形。5インチディスプレイを採用して扱いやすいボディサイズを実現し、握りやすさを重視したソフトタッチ塗装を施すなど、使い勝手を追求してデザインされている。OSには、より洗練されたインターフェイスを実現したAndroid 5.0を採用。1.2GHzクアッドコアのCPU、2GBのRAM、1,300万画素カメラなど、ハイエンドとはいえないが、さまざまな用途に活用できる性能を持っている。

出荷開始3月20日を予定。価格は1G高速プランで月額2,980円(税別・端末代含む)、高速使い放題プランで3,980円(税別・端末代含む)。また、端末一括購入も可能で、価格は51,000円(税別)となる。販売店は順次発表していくとのことで、13日現在、ヨドバシカメラのWebサイトで予約が開始されている。

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VAIO Phoneの出荷は3月20日から。通信料金と端末代を含めた分割払いと一括払いが選択できる。

 

2015年5月からはSIMロック解除が義務化される。MVNO(Mobile Virtual Network Operator/仮想移動体通信事業者)が提供するSIMサービスは、プランの多様化や販売店専用プランの登場などで選択肢が増えてきており、通信料金の低価格化にも貢献している。ただし、そのSIMサービスを利用できるSIMフリースマートフォンのラインナップは、けっして豊富とはいえない状況だと日本通信の福田尚久副社長はいう。日本メーカーの高価格なモデル(キャリア向けモデルの旧機種などが多い)や、ノーブランドメーカーの低価格モデルが中心で、“本命”といえるモデルがほどんどないというのが現状だ。

そこに投入されるのがVAIO Phoneだ。“VAIO”というブランドを冠し、ビジネスにも使えるシンプルで使いやすいデザインとあらゆる用途に対応する基本性能を搭載。さらにVAIO Phone SIMによる専用の音声通話+データ通信プランが利用できる。まさにSIMフリースマートフォンの本命を狙った製品といえよう。

日本通信は、今後VAIO Phoneでさまざまな新領域を開拓していくとのことで、「FMCスマホ」や「03スマホ」「ヘルスケアスマホ」「セキュアスマホ」「業務スマホ」などに展開していく可能性を挙げた。固定電話の番号を着信させるなど、スマートフォンを固定電話の子機のように利用できる「FMC」に対応すれば、業務利用での活用の幅も大きく広がるだろう。また、日本通信では企業向けにアプリケーションのリモートインストールも行っている。通信料金を抑えてスマートフォンを導入したいという企業にとって、VAIO Phoneは見逃せない選択肢となるはずだ。

 

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VAIO Phoneは、今後さまざまな領域にカスタム化して展開していく予定と語る日本通信の福田氏。

 

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VAIO株式会社 執行役員 花里隆志氏(左)と日本通信株式会社 代表取締役副社長 福田尚久氏。

 

 

執筆者

佐武洋介(GMBA編集部)/20年間PC雑誌・書籍の編集に携わり、GMBA編集部に参加。モバイル機器はスマートフォン2台とタブレット6台を所有している。