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モバイル&クラウド時代のワークスタイル変革で生まれるビジネスチャンス__DiS Innovation Forum マーケットフォーカスセッションダイジェスト(後編)【topics】

ダイワボウ情報システム株式会社(以下DIS)は2016年2月18日、東京・六本木にて「DiS Innovation Forum」を開催した。モバイル&クラウドでワークスタイルに変革をもたらすための「視点」をパートナー各社・エンドユーザー企業に提案する内容で、基調講演、マーケットフォーカスセッション、ハンズオン、展示会場というマルチトラックの1Dayイベントは、これまで日本企業のIT化を「モノ」から下支えしてきた同社の「コト」へのビジョンを明確にし、パートナー各社に対し、これからの提案先と提案方法を養成する新たな第一歩を踏み出した印象だった。本稿では、DIS気鋭の営業陣による6つの「マーケットフォーカスセッション」をダイジェストで紹介する。

DIS focus

変わるビジネスモデル。DISの目線の先とは

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DISのマーケット戦略全体について触れたこのセッションでは、冒頭にトレンドマイクロのセキュリティソフト「ウイルスバスター」のクラウド版がこの2年で3.7倍になったことを一例に、各企業のクラウドへの関心と投資が大きくなっていることを紹介。SalesforceやクラウドセキュリティなどのSaaSや、MVNOが牽引する新たな通信市場のビジネスモデルは、これまでの売り切り型とは異なり、ストック型になる。そのため販売を積み重ねることで毎月、毎年確実な収益を上げられるため、DISの販売パートナーにとっても非常に魅力的なマーケットだ。

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DISでは、モバイル&クラウド時代のストック型ビジネスを支援するさまざまなメニューを用意していることを説明して締めくくった。

スマートフォンを最大限ビジネスに活用する

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農業や建設などの現場や、外回りの営業パーソンなど、国内就労人口の6割を占めると言われるフィールドワーカー。セッションのスピーカーを担当した塚本氏は、こうした層にはまだITデバイスが普及していないことに触れつつ、一方でモバイルとクラウドを組み合わせることで大きく業務の効率化を図ることができるため、提案のチャンスが多いことを説明した。その代表的なものとして取り上げられたのがOffice365https://products.office.com/ja-jp/business/office)。

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株式会社ネクストセットは、Office365をより便利に、安全に活用する見積書や稟議書の業務が効率化できるソリューションを紹介。また、株式会社エクシード・ワンからは企業利用の多いSharePointの操作感を大きく向上させるアドインが紹介された。 

SIMフリーという選択

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2015年5月から義務化されたSIMロック解除。それを受けて昨今では、多くのメーカーからSIMフリー端末が登場している。このセッションでは、SIMロック解除によってこれまでキャリアでなければ難しかったスマホやタブレット、ルーター、MVNOによるSIMなど、トータルの提案がDISの販売パートナーでも可能になっていることを紹介。

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一例としてKINGSOFT社のWoWTalkなどのビジネスツールや、IoT機器などに触れながら、DISで取り扱っている多数のSIMフリーデバイスも紹介された。

EMM、モバイル管理もスマートに

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ビジネスシーンでも欠かせない存在になっているスマートフォンやタブレット。だが、実は国内企業のスマートデバイス導入はまだまだ初期段階に過ぎず、一部の企業その多くも一部の職種に限っての利用ケースが多い。実際、DISの独自調査では、7割以上の企業がスマートデバイスを導入していないという。その理由の1つが、導入の際に端末の管理やセキュリティの担保に大きな手間と時間、コストがかかってしまうことだ。このセッションでは、これからのモバイル導入に不可欠なEMM(Enterprise Mobile Management=企業利用で必要なセキュリティを担保し、ビジネスプロセスを推進する)という考えが紹介され、そのための最適なサービスとしてAirWatchが紹介された。

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インバウンド対策はモバイルで。iPadの可能性

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訪日外国人の増加によって年々、拡大するインバウンド市場。観光庁の発表では、2015年は2013年に比べて市場が約2倍になり、今後も拡大することは間違いない。そこで重要になってくるのが、店舗の免税対応だ。このセッションでは、既存のレジをiPadに置き換え、いくつかの機器を揃えることで免税対応が可能になることを紹介。さらにいくつかの地方自治体では免税対応への補助金が用意されていることから、提案しやすくなっていると説明した。

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Adobe Stockが可能にする新提案

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アドビのクラウドクリエティブサービスAdobe Creative Cloud。だが、直近までライセンス版であったことで、クラウド版である「Adobe Creative Cloud」へはまだまだ移行途中であり、大きな市場が残っていると川島氏は説明。さらにこれまで出版やデザインといったイメージの強かったアドビ製品だが2015年6月から、新たに始めたストックフォトサービス「Adobe Stock」によって、これまでとは異なる企業にも提案できるようになったと説明。セッションでは「Adobe Creative Cloud」のモバイルアプリや、「Adobe Stock」のサービスについて紹介した。

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世界中のビジネスで欠かせなくなったモバイルとクラウド。しかしながら、日本では企業全体での活用はまだまだ少なく個人活用の域を出ない。オンプレミスの社内システム、セキュリティへの不安、予算…導入しない理由はさまざまだが日本の企業に多い旧態依然とした仕組みで身動きがとれなくなっていることは明白だ。そして、そこがビジネスチャンスになる。お客さまが抱えている不安を取り除けるコンテンツやサービスはすでに揃っているのだ。あとは、どう導入まで導いていくかなのである。日本のビジネスの発展はディストリビューターにかかっていると言っても、大げさではないのかもしれない。

 

AUTHOR

奥田高大(ライター・編集者)_紙媒体を中心に、IT系ビジネスシーンやベンチャー経営者、クリエイターなどの取材・執筆を行っている。最近はタブレットとスタイラスで校正を行うなど、日々モバイルの活用法を模索中。合同会社エレファント、エレファントブックス代表。