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早くも真打ち現る? 国内5万台以上の実績を誇る業務アプリソリューションが、Windows環境に登場【topics】

Surface Pro 3 Scott Akerman CC BY 2.0

2015年3月19日、法人を対象としたスマートフォン/タブレット PC向けアプリの開発およびソリューション販売を展開するジェナジェーエムエーシステムズ(以下JMAS)は、5万台以上のiOSデバイスで活用されているスマートデバイス活用プラットフォーム「seap(シープ)」のWindows 8.1版である「seap for Windows powered by Any3」(以下、seap for Windows)を共同開発し、5月より両社から販売開始することを発表。本稿では、日本マイクロソフト社で行われた同製品発表会の内容をお伝えする。

いいとこ取りのseap for Windows

2012年11月にiOS向けとして登場したジェナの「seap」は、大手金融機関や製薬業、小売業などで採用され、現在では5万台を超えるiOSデバイスで活用されている。一方、ジェーエムエーシステムズの「Any3」は、Windows 8発売と同時期にWindowsタブレット向けに発売されたファイルシェアソリューションで、SharePointやOffice 365など最大30のクラウドソースに対し、シングルサインオンで、タブレットの同一画面内で各種ドキュメントを登録・利用できる。

そして「seap for Windows」は、いわば両社のいいとこ取りをした業務向けタブレット利活用ソリューション。特に法人がタブレットを活用するうえでニーズの高い「カタログ」「アンケート」「ラーニング」の3種類のアプリが一度にリリースされる。ユーザーは 1契約(月額1ユーザー500円)で3種類のアプリをすべて利用でき、標準価格で利用できるストレージ容量は1社あたり10GB。初期構築費用は不要で、インターネット環境とWindowsタブレットさえあれば、初期投資ゼロで利用を始められる。

カタログアプリには音声・動画といったリッチコンテンツ の埋め込みのほか、キーボードや手書きによるメモ機能を備えている。またアンケートアプリでは、11種類の設問形式のほか、分岐アンケートの作成、過去取得したアンケートの閲覧が可能。ラーニングアプリでは、復習機能や問題出題のランダム設定など、実際のビジネスの現場におけるタブレットの活用に役立つ豊富な機能が揃っている。

セキュリティ面に関しては、アカウントやパスワードによるユーザー認証はもちろん、デバイスの個体情報による多要素認証にも対応。また、アプリ内データの強制削除やデバイス内へのデータ保存禁止など高いセキュリティ環境を提供しているという。


 

タブレットUIの熟知と活用シーンの88%をカバー

seap for Windowsの発表会場には200人をゆうに超える販売パートナーや有力エンドユーザーが参加した。これを見ただけで、期待の高さが伺える。製品発表に先立ち登壇したマイクロソフトのエバンジェリスト・西脇資哲氏は、「seapおよびany3はもともと素晴らしかった。だからWindowsタブレット環境にも提供してほしかった。今後タブレットを(業務で)使おうかな、という人にはとても大きな武器になるのではないか。そしてWindowsのマーケットは現在iOSがたくさんある。セキュリティ、既存資産の活用面、ここでは必ずWindowsが土俵に乗ってくるはずだし乗り始めている。サービス拡充が望まれている中で、今回はとてもうれしい」とコメントを寄せた。

左からジェナ代表取締役・手塚康夫氏、日本マイクロソフト・西脇資哲氏、JMAS専務取締役・坂倉猛氏

seap for Windowsの基本コンセプトは、「これまでのPCスタイルからタブレットスタイルへの最適化だ」とジェナのUIデザイナー・鈴木勝則氏は話す。いつ、どこで、どんな使われ方がされるのかを考慮した場合、当然ながら指での操作、縦横比、オフライン/オンラインなどが大きく使い勝手を左右させる。ゆえにこれらを実現するにあたっては、すでに100社500アプリの実績を誇るジェナの発言には説得力がある。

一方で、seap for Windowsの提供の仕組みはこうだ。アプリ自体はWindows Storeで配布し、「seap cloud」と呼ばれるMicrosoft AzureのPaasを利用した管理機能で管理者はコンテンツを管理する。用意される3種類のアプリはカタログ、アンケート、ラーニング。

カタログ、アンケート、ラーニングを選択した背景には、ここでもやはり業務向けの受託アプリを数多く開発したジェナの知見が活かされている。同社が開発した500アプリのうち、この3つのジャンルが全体の約9割を占めるニーズだったのだ。

着々と歩を進めるWindowsタブレット環境

米国に次いでタブレットが一番売れていると言われる日本だが、その利活用の面では諸外国に大きく遅れを取っている。その理由はさまざまあるだろうが、働き方も学び方も、結局は人のマインドセットが変わらない限り変化は望めないし、生産性も向上しない。

とはいえ、社会環境はますますグローバル化に、そしてモバイル化に向かっている。本当の意味でのタブレットモバイルが登場して5年。特に業務活用においてはTCOやROIが求められるフェーズに移っている。

その中で、言葉は悪いが、決してイノベーティブではないジャンルだとしても、多くの活用場面で着実に、しかもスグに導入効果が期待できるsea for windowsの登場は、国内におけるWindowsタブレットの市場拡大にとって、大きな助っ人になるはずだろう。seap for Windowsは5月より1カ月の無償トライアルが開始になる。まずはその出来具合をぜひ体感したい。

執筆者

小林正明(GMBA編集部 編集長)_雑誌編集に従事する傍ら、2010年以降はもっぱら関心事がモバイルに移り、教育、ビジネス、医療におけるモバイルの先端事例を追う中で、「日本のモバイルITは、本来届くべきところに届いていない」ことを痛切に実感。日本に残された最後のチャンスはモバイル革命だと信じ、GMBAに参画する。